センチュウ(線虫)駆除
当社の環境保全への取り組みは、保有している駆除溶剤の技術を生かし、2010年10月から北海道内JAの協力を得て「ジャガイモシストセンチュウ」の駆除対策を行う事から始まりました。
ジャガイモシストセンチュウ(学名Globodera rostochiensis、以下「センチュウ」という)は、国際的に恐れられているばれいしょの害虫です。シストと呼ぶメスの成虫が変化したもので、中に数百もの卵が入って低温・乾燥に強く土壌中で10年以上生存しています。
センチュウの被害はジャガイモの減収で、時には50%以上の減収となることもあります。センチュウは、植物防疫法で定められた有害動物で、一旦発生すると種ばれいしょの生産・流通が制限され、対策のための労力・金銭的コストも大きい課題です。




このセンチュウの駆除溶剤の開発と駆除実験を北海道の倶知安・羊蹄・十勝などの地域で行っている最中の2011年3月11日東日本大震災が発生しました。
放射能汚染汚泥・焼却灰の放射線量減量への取組み
当社の土壌改良技術が評価され、政府から放射能汚染土壌・汚泥焼却灰の減容処理を打診されました。環境、特に農業に大きな影響をあたえる問題であり、センチュウ駆除のプロジェクトを中断してこの緊急の課題に取り組むことにしました。
実験場所として福島県郡山市をベースに福島県内の各地で、2011年9月から実験を開始しました。2012年秋には放射線量を85%(最高値)減量できる溶剤トランサーの開発に成功し、福島県中浄水センターなどでの評価を行いました。


しかし、2万ベクレル以上の線量を85%減量しても3000ベクレルもの放射線量であり、トランサー投入により濃度が減ったとは言え未だ高濃度の汚染物質の質量が増える為、実用的でないと判断し、2012年12月にこの実証実験を終了することになりました。
この実験の結果と考察から、新たな発想での放射能汚染物質の処理システム確立が必要と判断し、2012年9月に従前から開発してた真空技術を活用した真空減圧固液分離装置(セプラ、SEPLA)の開発に着手しました。
この成果が、真空減圧固液分離装置(セプラV)と炭化&油化装置(セプラCL)です。
セプラは、医療廃棄物の処理にも役立っています。

