固液分離装置 セプラV

放射能汚染物質

固液分離装置とは、液体中に混在する固体と真水を分離する装置のことです。半導体・液晶製造などの液体供給に高い純度が求められる工程や、汚水・排水処理、原料の脱水、製薬・食品製造、希少金属・触媒の回収などで使用されています。

液体からっ固体を分離する方法には、フィルタを用いる濾過方式、圧力方式、遠心分離方式や、凝集剤を用いる反応方式などがあります。

当社が開発したセプラVは、真空減圧システムによる固液分離を行ないますので、フィルタや凝固剤は必要なく、メンテナンスも簡単です。特に、放射性物質に汚染された液体や固体から真水のみを分離回収することが可能で、回収された真水は放射性物質に汚染されていません。

 

放射能汚染物質への対処

核分裂によって生ずる核分裂生成物(放射性物質)は、それぞれ物質によって異なった「沸点」をもっています。この方式では、この特性を生かし、キレータという化合物を介して、放射性を取り除いた無害の真水を回収します。

セプラは、放射性物質に汚染された液体や固体から放射性物質を除いた真水のみを分離回収することが可能です。

下表は、福島県浪江町で収集された汚染土壌と汚泥をこの装置で処理した結果、回収水からはヨウ素131、セシウム134、セシウム137が検出されなかったことを示しています。

主な放射性物質の沸点と融点

回収された汚染物質は固体化され、処理施設で保管することになります。この技術は、東日本大震災で発生した放射能汚染汚泥、焼却灰の放射線量を減らす取り組みから生まれました。

キレータは、酸化マグネシウムを主成分とする粉末で、国土交通省から使用することが認められています。

処理可能な廃液や排水

  • 切削油、潤滑油、洗浄油、絶縁油、タールピッチ、鉱物性油、植物性油、溶剤などの油系廃液
  • 廃アルカリ、廃酸、工業汚水
  • 砒素などの重金属汚染水
  • 地下水汚染、洗浄水廃液
  • 水質汚濁、生活排水

などが処理できますが、 引火性のあるものやPh調整が出来ない 強酸性の対象物は処理できません。

海水の淡水化

現在、世界の約7億人が水不足の状況下で生活しており、不衛生な水で年間約 180万人の子供が亡くなっています。(2015年:国連水資源報告書)

地球上の水の 98 %が海水であり、僅か2 %でしかない淡水の大部分は南極や北極の氷山などで、陸上生物が利用できる水は全体の 0.0 1 %に過ぎません。この 0.0 1 %に満たない水が枯渇したり汚染されると、全ての生物が絶滅します。

水不足を解決する一つの方法として、海水の淡水化がありますが、海水には約 3.5 %の塩分が含まれており、飲用水とするには塩分濃度を 0.05 %以下に下げる必要があり、セプラVの活用が期待されています。

海水だけでなく、砒素などの重金属に汚染された地下水や、汚濁水、汚水なども淡水化することが出来ます。

 

 

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